EVENTオフィシャルレポート
『このすば』アニメ10周年記念イベント
“Colorful” 夜公演レポート
2016年のTVアニメ第1期放送開始から10周年を迎えた「この素晴らしい世界に祝福を!」(以下「このすば」)のキャスト、アーティストが一堂に会するスペシャルイベントが2026年7月26日にパシフィコ横浜 国立大ホールにて開催。ここでは夜の部の模様をレポートします。

昼の部と同様、夜の部でもウィズ(CV:堀江由衣さん)による影ナレから「このすば」の世界に引き込まれ、幕が開けるとMCの百花繚乱さんの呼び込みで総勢9名のキャストが登場します。夜の部の出演は福島潤さん(カズマ役)、雨宮天さん(アクア役)、高橋李依さん(めぐみん役)、茅野愛衣さん(ダクネス役)、原紗友里さん(ルナ役)、稲田徹さん(荒くれ者役)、諏訪彩花さん(クリス役)、豊崎愛生さん(ゆんゆん役)、そして高尾奏音さん(アイリス役)。ここではなぜか百花さんがバニルの仮面をつけて登場していましたが、これは昼の部に出演していたバニル役の西田雅一さんがステージ上で着用していたもの。「西田さんがバニルのお面を使い終わった後『これ、後半でよろしくお願いします』と手渡されまして」と西田さんから受け継いだとのことでした。








イベント最初のコーナーは「この素晴らしい10年の思い出を!」。これは事前にアニメ公式Xにて「このすば」にまつわる思い出エピソードをファンの方々にアンケート形式で募集したというもので、その中から選ばれたアニメの名場面やイベントの写真を見ながら思い出トークを繰り広げていくというもの。キャスト陣からアフレコ当時の裏話もたくさん聴けた、とても貴重なコーナーとなりました。昼の部では1期、2期、映画「紅伝説」と懐かしい思い出を振り返っていきましたが、夜の部では「この素晴らしい世界に爆焔を!」(以下「爆焔」)から見ていくことに。最初に紹介されたのは「めぐみんとこめっこが『明日はザリガニ~、明後日もザリガニ~、とセミ~』と歌っていたところ」。「これは感動的な物語の幕開けですよ!」と高橋さんが主張して、豊崎さんも「ここから伝説は始まっていたんですよ。ザリガニも赤いから『紅伝説』につながっていくんですよ、きっと」と乗っかっていきましたが、会場のファンは「本当に?」という顔をしていた模様。なお、福島さんによるとこの歌は高橋さん作曲だったとのこと。「いい感じのメロディーができましたね~」と自画自賛する高橋さんでした。続いて紹介されたのは最終話でホーストを撃破した爆裂魔法のシーンで、「『爆焔』はコメディーかなと思って見始める方も多いと思うんですけど、胸が熱くなるシーンが多いんですよね」(高橋さん)、「友情とか絆もテーマの一つではあるんですけど、彼女たちの青春もテーマなので、いっぱい悩んで、ケンカして、というのが甘酸っぱく描かれていたなと思います」(豊崎さん)と、「このすば」本編とはまた一味違うスピンオフ作品ならではの魅力を真剣に語るお二人でした。


2020年2月にスタートした公式アプリゲーム「この素晴らしい世界に祝福を!ファンタスティックデイズ」(以下「このファン」)からは浅草花やしきで行われたイベントの写真が紹介され、福島さん、高橋さんと共にこのイベントに参加していた高尾さんは「私は『このすば』のイベントに出させていただくのが初めてだったので、受け入れていただけるのか不安がすごく大きかったんですけど、お二人が『大丈夫だよ』と声をかけてくださって、こんなに『このすば』の世界って優しいんだなと、ひしひしと感じたイベントでした」と当時の思いを振り返っていました。……ですが、福島さんからは「そんなこと言ってますけど、はじめからオヤジギャグとかダジャレを飛ばしまくる、お兄様方の心をつかみまくる子でしたよ」と、当時から早くもエンジン全開だったことを暴露されました。また、「このファン」が配信されていた時期にほぼ毎月のように配信されていた公式生放送番組「このファンLIVE!」についても触れられ、この番組でもMCを務めていた百花さんは番組内でゲームのプレゼントを獲得するという企画で諏訪さんが大暴れした回が忘れられないとのこと。「諏訪ちゃんがああいうことをする人だと知らなかった(笑)」と福島さんが言うように、諏訪さんは射的の企画で弾をゼロ距離から撃っていたそうで「でも、皆さんのコメントで『不正はなかった』って!」と反論していましたが、「その言葉を生み出してしまったんだよ!」と福島さんにツッコまれていました。
3期からはまず「アイリスのお兄ちゃん呼び」と「5話のカズマとアイリスが入れ替わったシーン」の2本続けて映像が流れ、福島さんが「高尾さんという天才が発掘できた素晴らしいシーンだったと思います」と絶賛すると、高尾さんは「私が天才なんじゃなくて、潤さんが優しさの天才なんです」と、収録の数日前に福島さんがボイスメモでセリフを大量に吹き込んで送ってくれたというエピソードを明かします。「台本を見返したら至るところに『キモく、キモく』と書いていました(笑)」と収録当時を振り返る高尾さんですが、さすがの福島さんも「キモく」と言われて動揺を隠しきれない様子。高尾さんが気を遣って「キモく」を「お気持ちが悪い」と丁寧に(?)言い換えるも、余計に福島さんの心を抉ってしまったようで、傷が広がらないうちに次の場面へと移ります。続いては「カズマとクリスが銀髪盗賊団として城に盗みに入るシーン」で、諏訪さんも「カズマ君と一緒に『スティール!』って言えたのが本当にうれしかったです」と思い入れたっぷりに振り返っていました。カズマのかっこいいシーンが流れたことで福島さんのメンタルも復活したようで、「小説を読んでいる時からこのシーンはカズマにとって特別なシーンというか、気合いを入れなきゃいけないシーンだと思っていたので、『たった今から本気出すわ』というセリフは何パターンも考えて頑張ったシーンではありますね」と、やはりこのシーンには思い入れが強かったことを明かします。ラストは「ダクネスがパーティーに帰ってくるシーン」。「私もウルウルしながらアフレコさせてもらったんですけど、無事戻れてよかったな、このパーティーでよかったなと、改めて感じられるシーンになりました」と茅野さんは振り返りました。





続いてのコーナーは「アニメ10周年スペシャル朗読劇」。この日のために書き下ろされた朗読劇のタイトルは「この緊急オーディションに祝福を!」。問題だらけのパーティーメンバーを抱えながらも何とか今日までうまくやってきたカズマでしたが、ついに堪忍袋の緒が切れて解散を宣言し、新メンバーのオーディションを始める……というストーリーの大筋は昼の部と変わりませんが、変更点は3人目のオーディション参加者がバニルからアイリスへと変わったこと。そして特筆すべきはゆんゆんやクリス、ダクネスらがアドリブで先ほどのコーナーで高尾さんが発言した「お気持ちが悪い」を連発していたことで、思わぬ形でパワーワードが爆誕した、まさに「伝説の誕生」を目撃した回となりました。





ライブコーナー「この10年を彩る音楽に祝福を!」では、Machicoさんが「爆焔」オープニングテーマ「STAY FREE」、第3期オープニングテーマ「Growing Up」、そして「このファン」主題歌「Happy Magic」の3曲を披露。続けて「爆焔」エンディングテーマ「JUMP IN」をめぐみん(高橋さん)とゆんゆん(豊崎さん)が歌います。曲間MCで二人らしいじゃんけん「勝負」を披露したりと、わちゃわちゃとした二人のやりとりを楽しんだ後は、昼の部でもコラボした雨宮さん、高橋さん、茅野さん+ハンバート ハンバートに福島さんも加わった豪華メンバーで「このファン」第1部エンディングテーマ「わが人生最良の日」を歌い、最高の気分でライブコーナーを締めくくりました。















エンディングでは昼の部と同じく10周年記念PVが流れ、大勢のファンが詰めかけた会場に感動の渦が巻き起こります。そのファンのみなさんへ向けて、キャスト陣が挨拶する最中には、「このメンバーで良かった」と思わず涙がこぼれるキャストの姿も。最後は出演者全員で3期エンディングテーマ「あの日のままのぼくら」を歌ってイベントの幕が下ろされました。出演者が一人ずつステージから降りていくなかで、最後に残ったのは福島さん、雨宮さん、高橋さん、茅野さんのパーティーメンバー4人。これまで何度も冒険を繰り広げ、苦楽を共にしてきた4人は互いに手を取り合い、「本日は誠にありがとうございました!!」とマイクを使わず肉声で感謝の想いを届けます。2027年の放送が決定した第4期に向けて、また、その後もさらに次の10年へと向けて、新しい冒険への第一歩は確かに今ここから始まりました。










